腹腔鏡下胆のう摘出術(ラパ胆)

どんどん寒くなってきました。足元に感覚がなくなっています。
韓国の온돌が欲しいです。
昨日、腹腔鏡下胆のう摘出術(通常ラパ胆)の器械出しをしました。腹腔鏡下手術は執刀医の高度の手技が要する手術ですが、器械出しとしては少し退屈です。というのは、腹腔鏡下手術に使用する鉗子とカメラなどの出入口である「ポート」を挿入するまで終わると、そんなにやることがないからです。ひたすら画面を眺めるだけ(実は色々やることありますよ)。まぁラパ胆は手術時間が他の手術に比べて短いのでいいですが、ロングの腹腔鏡下手術は睡魔との闘いになります(こんなことドクターの前では言えないですね)。

でも考え方次第では、腹腔鏡下手術を楽しむことができます。腹腔鏡下手術では普段じっくり見れない解剖を詳しく、ゆっくり見れるので、器械出しをしながら解剖の勉強をします。これが結構楽しいです。

ということで、ラパ胆の手術について話したいと思います。

<腹腔鏡下胆のう摘出術の流れ>
①胆のう周囲の膜を剥離
②胆のう頸部と胆のう管の間を剥離し、胆のう管を露出
③胆のう管と胆のう動脈を同定し、クリッピング→切離
④胆のうを肝床部から剥離
⑤袋で胆のうを回収
⑥腹腔鏡下で肝床部洗浄、止血し閉創

おわり

②胆のう頸部と胆のう管の間を剥離し、胆のう管を露出のところで胆のう管造影を行う場合もあります。それは「三管合流部の位置を把握し,胆のう管と総胆管の誤認予防」「胆道奇形の場合の胆道確認」「総胆管に遺残結石の有無確認」という理由のためです。
※私の絵心↓

ラパ胆は器械出しから見れば、簡単そうに見えますが、胆管損傷や胆のう動脈処理ミスからの大量出血などヒヤリくんとハットちゃんが潜んでいるので、注意しなければいけないですね。ちなみに、1年目の時、腹腔鏡下手術を実際に体験できるラボに参加し、豚のラパ胆をやったことがあります。腹腔鏡下操作の難しさを実感したことを思い出しました。ラパ胆を簡単そうにそして安全に執刀するドクターのすごさを改めて感じました。

의사 선생님들 대단하네요




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