手術室看護師のキャリアは?

手術室看護師はいったい何をしているんでしょうか???どのように成長していけばいいんでしょうか???

これは毎日考えていることです。
なぜ毎日考えているのか、その理由と不満を言いたいと思います。

看護師と言えば、病棟で患者と一日中接しながら、採血をしたり、体温や血圧をはかったりといったイメージが頭の中に浮かびますね。ドラマの影響で手術室看護師の仕事もある程度知られていると思われますが、主に医者に言われたものをひたすら渡すイメージでしょうか、、、、

嫁を含め周りの知人からにもよく言われます。手術室看護師って何やってんの????

手術室看護師は病棟の看護師に比べて独特な勤務環境であるため、どのような仕事をしているのかイメージしづらいと思います。

私が手術室看護師をしながら思うもう一つのことは、キャリアアップの違いです。

一つの病院にしか務めたことがないので、かなり偏った見解かもしれませんが、私が勤めているところのキャリア教育は、9割病棟看護向けだと思います。

もちろん、手術室看護師も病棟看護師も同じ看護師なので、看護師として必要な技術、知識を修得すべき内容でありますが、手術室看護師には卓上の空論になってしまいます。

例えば、退院支援。言葉から手術室とは関係のないように思われます。もちろん、手術を受けたことによる身体的変化が退院後の生活に影響することを考慮して手術室看護師が病棟看護師や退院支援看護師、MSW(メディカルソーシャルワーカー)などと連携をし情報提供することも考えられますが、手術を終えて病棟に行くと、病棟看護師に一任されることがほとんどですね。

終末期看護はなおさら、、、、
口腔ケア、栄養管理、エンゼルケアなどなどほとんど手術室看護と縁がないです。
看護記録に関するのも手術室看護で行う記録は経時記録がほとんどで、術前、術後の看護評価としてアセスメントの記録力が求められますが、看護診断、看護計画、看護指示などの記録はしません。

ちなみに、手術室看護師が病棟に移動になったりすると「まじ使えないから」と言われる理由もここにあります。病棟経験しないと手術室だけでは上にあがれないよという話は聞いても、手術室経験しないと上を目指せないよという話は聞きません。

看護師としてのキャリアデザインもそうですが、例えば専門看護師と認定看護師。
専門看護師、認定看護師の領域を見てみると、手術室看護と直結するのは「手術認定看護」しかないです。関連のある分野としては、急性・重症患者専門看護や感染症専門看護、感染管理認定看護くらいでしょうか。

別に手術室一本で長年勤務されている先輩も多いですが、急に病棟に移動になって、使えないといじめられて辞めるケースも多く見ました。

病院側としても手術室看護師に関する具体的なキャリアデザインはもちろん提供されておりません。

こんな状況で手術室看護師の将来像が見えるんでしょうか?私が勤務している病院だけの話でしょうか、、、

手術室看護が楽しく、やりがいも感じているので、このまま手術室看護師を続けたい気持ちはあります。なので自分なりの手術室看護師のキャリアについて調べました。
以下の3つの資格を取ることができます。

①周術期管理チーム認定看護師
日本麻酔科学会が提唱し周術期管理チームとして日本手術看護学会が参画する資格で、質の高い麻酔と手術看護を目指すための手術室看護師向けの資格であります。

②周麻酔期看護師
聖路加国際病院をはじめとする、質の高い麻酔看護を目指す修士課程です。手術室の業務のなか麻酔業務を専門的に担当する看護師を目指します。新しい領域であり、全国数か所の大学病院でしか修士課程を修得できないですが、今後の活動が期待できる領域であります。

③手術認定看護師
日本看護協会の資格認定制度の認定看護師資格です。

これらの資格を修得することができることを知っただけでも大きな収穫したような気持ちです。

個人的には、手術室看護師向けの教育プログラムやキャリアデザインがもっともっとあってほしいです。例えば清潔操作や術中フィジカルアセスメント、モニタリングスキール、麻酔業務の研修。心臓手術専門看護師や移植手術専門看護師、手術室管理専門看護師など。

最近はダビンチ(ロボット手術)を用いた手術件数も増えてますので、ロボット手術専門の看護分野もできればなど妄想していますが。


ここまで独断と偏見でつぶやきましたが、まだまだ経験と知識が足りないせいで不満の声ばかりでした。まだまだ手術室看護師に明るい未来があることを信じて、頑張りたいと思います。





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