PDの器械出し

今日はPD(膵頭十二指腸切除術)の器械出しでした。
難易度が高い手術であることで毎回緊張しています。特に執刀医の先読みが難しいです、、、(いつも怒られる제길,,,)。術中所見は毎回変わるし、予定した通りには行かないので、術中に手技の変更に対応するのが難関です。でも最近は落ち着いて器械出しができるようになりました。怒られる回数も減っています。

本日の手術はスタートもスムーズだったし、胃十二指腸切離まで順調だったので、このまま怒られずに終わらせるのかなぁと思ったら、見事に指摘されました。ということで、反省会をしたいと思います。

どの部分でつまずいたかというと
肝門部操作で行う胃十二指腸動脈を2重結紮切離です。
いつもは胃十二指腸動脈を2重結紮切離に備えて、両端の4-0プローリ〇RB-〇を方端にして片方は糸のみにしモスキートで噛んで、もう片方は針付きにして持針器で噛んでおきます。

準備は万全でしたが、それを渡すタイミングが読めず、無言で私の方へ手を伸ばした執刀医に何にも渡せなかったです。ガーン。

手術の場面を振り替えてみれば、胃十二指腸動脈を2重結紮の針糸を渡すタイミングが分かる前兆があったのです。それは、総肝動脈から分岐する胃十二指腸動脈を同定し、血管クリップで血流を停止させ、肝動脈に腹腔動脈からの血流が存在するかを確認することでした。執刀医は、血管クリップを胃十二指腸動脈にかけて血流を確認していたのです。

このタイミングで「あ!胃十二指腸動脈切るかな?」と気づいたらすぐにものが出せたはずです。勉強不足ですね。

それ以外も細かい部分で満足のいかない器械出しでした。いつかPDの流れをざっくりポスティングしたいなと思ってます。
頑張ります。화이팅!







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